たまゆら悲しみから癒されて~ |
たまゆら悲しみから癒されて~
(あるオーボイトXの献身)
6/23、一流のオーケストラほど、休憩中には
楽器吹かない。
アマチュアのオケは、休憩中たまに
管楽器奏者が、ソロを吹き、
お客様から拍手もらう。
しかし今日は違った。
ヴェルディ作曲 オペラ・リゴレット 1幕後
休憩にいきなりオーボエソロが、
休憩時間中ホール内を錦糸のごとく
鳴り響いた。
こんな事は、生れて初めてです。
(高見心の声:神様ありがとうございます。
悲しみに出会った
哀れな私を慰めてくれているのですか?)
1幕何の問題もなかったのに、
なぜ?
マエストロ・チョン・ミュンフンに
超難易度が、高い事でもしいられたのか!?
いいえ、
自分との戦いに入られたのでしょう。
後半とても長いロングトーンがあります。
しかし、今から準備ですか⁉︎
納得いかないのか、一瞬リードケース
(リードは、薬莢に少し似ています。
話はズレますが、
昔マレーシアに演奏旅行に行った時、
メンバーのオーボエ奏者さん空港で、
リードで、ひっかかり、コントロール受け
きっと何個か、お釈迦にされたと。)
を開き
しかし今日はこのリードでと、
意を決したご様子すぐフタを閉じ。
休憩中、秘か&公の
完璧な伴奏ソロ演奏。
勿論誰も拍手しません。
というか、ヨーロッパの歌劇場の
お客様方は、休憩は席を立ち外にでます。
ちなみにオーボエは、息を吹き込む部分が、
取り替えでき、
ホルンなどの金管の場合は、吹き口が
金属(マッピ)にあたる部分が、
リードという乾燥した葦を削り、
二枚合わせた物を使用します。
これをダブルリードといい。
音源・音色を決めます。
私を、
恐らく上半期一番驚かせた瞬間がこちら、
開演を知らせるベルがなり、
皆席につき、指揮者を待つだけの
開演寸前にリードを削りだしたこと!
だっ!大丈夫なのか!!?
2幕目も見事な伴奏でした♪
ヴィルトゥオーゾ(名手)は、
まだまだ私を興奮さします、
二幕後休憩は、リードを外し
まっまさかの指練習。
ムチャムチャ早い運指に驚きました。
確かに、たて笛、サックスに比べ
オーボエは、運指が難しいです。しかし
皆様この方世界最高峰ウィーンフィルの
オーボエ奏者です。
それが、千秋楽目前に指練習。
タンポ(楽器で音程を決めるボタンみたいな
指で押さえるフタみたい物)
のあがりが悪いのか?
あなた程方が、、、もしや忙しすぎて
楽器を調整(ピアノの調律師にあたる、楽器も専門技師に
コントロールしてもらいます。)出し忘れたのか。
さてここでクイズです。
この後、このオーボエ奏者は何をしたでしょう!
大ヒント・キジの羽根。
正解は、
楽器を分解し羽根で水分を取り除く
掃除を始めた。
です。
凄い所は、掃除を終えたあと、
少しでも水分が菅に溜まるのを嫌ったのか?
一回も吹かず満足そうに、席をたたれた事。
そして完璧な演奏、難所も美しい
ノンビブラート・ロングトーンを披露。
今週ウィーンは、スプリングコートが、
欠かせない程寒くなり。
急激な温度変化にやはり楽器は影響を受けたのでしょうか。
今、ブログをしたためただ思う事は
準備不足と疑われかねないのに、
他人を気にせず、一心に良い演奏の準備に
取り組むプロを目にし。
ここまで何か一つの事に自分は
情熱を注いでいなかった事を
深く後悔します。
話は変わり、プレイボーイは、
女が弱っているのが、分かるのか!?
この日、オーボイス休憩に入ったので
私も外に出ようとしたら
カナダ人に声をかけられ、、、
カナダでもオペラやってますが、
陸つながりだから近くのアメリカにオペラ観に行く
カナダ人の方多いそうです。
いつもなら無視するのに、受け答えしやすい事聞かれ。
ちょうど皆様にオペラ座内ご紹介してない
場所あったので写真撮ってもらいました。
全然見た感じ私、
弱ってるように見えなでしょ?
信じてくださいませ。
一人で無事帰宅し、譜読みしました。
今度はシューベルトに縁のある教会で、
コーラスでバッハJAZZスウィングしてきます!
ミュージックアートステーション・ソリストメンバー
音楽監督・高見智佳子
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