トスカのKiss |

ヒロインがオペラ歌手の歌劇(オペラ)
プッチーニ作曲:オペラ・トスカ。

ローマー総督の独裁政治に
反発した為に、投獄され脱獄した
友をかくまった画家カヴァラドッシと、
恋人歌姫トスカをめぐるストリー。
感想?
申しあげるまでもなく、ウィーン国立歌劇場は
当たり前ですが、どの公演も
BRAVO素晴らいです。
でもあえて書くのなら
カヴァラドッシ最後のアリア
"星は、光りぬ"より
O dolci bacio は、今まで
聴いた中(CDなどを含む)で、
オペラが、大衆芸能ではない。
最高の技術と表現力を兼ね備えた
繊細な技を聴いた。
この2小節を聴け良き夕べが、
忘れられない夕べに代わった~
既に最終3幕だったけど。
そんなの関係ない~♥
カヴァラドッシ役の
テノール歌手は、
大変なプレッシャーだったと。
一幕アリアは、
ポディジョン高めを意識しすぎ
考えながら歌ったから顔の中で、
音がうずくまり。
しかし
ピッチ(音高)は、正確だったし、
普通なら、フィードバックを
し始め 歌ったら、失速し、喉がつまるのに!
息の流し方はさすがプロ!
肺から喉頭へは気管を
障害無く流しきり、感心しました。
が、
多分ブーイングの原因になったのが
音色が、凄く判りやすく申しあげると
ごめんなさい、
馬の悲鳴ヒヒーン
ファルセットが混じりすぎた
音色で、ひっくり返るかも?
と綱渡りな
スリリングな歌唱だったからと。
しかし問題なく完了したのに。
それに音色は、趣味の領域になるから
大目に見ては?
きっと
場所が違えば、本調子ではないのに
勇気ある歌唱よく出来ました。
と、評価される。歌唱力でした。
だが、世界有数の歌劇場では
由々しき問題(ブーイング)
になる、有り様。
アリア(オペラ歌)終わりの
拍手に混じり
ブーイング・イタリア語が聞こえ。
弁護する、もういいからと、
ブーイングを制したのも、イタリア語。
どうやら
地元オーストリアの方は、
休憩で黙って帰るだけでしょうか。
そんな
プレッシャーの中、3幕・最終アリアを、
力任せにせず。
見事なさじ加減、妙なる調和にし、
この人の真が知れ。
またこんな美しい
テノール聴いた事ないという程、美しく、
トスカとの蜜月が
目に浮かびシビレた。

タイトルロール・トスカ
(ソプラノ歌手)はというと、
生まれ持った強い・強い☆のど☆という印象。
のど自慢大会なら 優勝です。
これは、音だけにすら
価値あると思いました。
勿論、何十年にも及ぶ訓練で
練り上げた
他に継い付いを許さぬ程の
圧倒的な美声で
沢山の箇所心奪われました。
支配される喜び
ありがとうございます。
肝心のアリアで、きっと本人も
びっくりしたと。
音が抜けなかった。なぜ?
きっといつもは、
スコーンと、頭上に持っていけてたのが、
公演(日本と違い同じ演目を
1ヶ月の内に約2~7日、間を空けて行い続けます。)
が続き、自覚なさってたより
力技を使い過ぎ声帯が、消耗していた事を
読めなかったのでしょうか。
馬力を使った声の消耗は
異常に早く、心身のバランスと
密接に関係してて
自分では 行けると思ってても突然狂うから。
しかし、
プリマドンナ、見せ場
高音持ちこたえ、
(普通なら黒真珠になってます。
詳しくは黒真珠の欄ご覧くださいませ。)
体制を立て直すため
表現力を生かし、きちんとブレスをとり、
最後3小節も問題なく歌いました。
喉も心もすっごく苦しかったと、
首ちぎれそうなくらい、痛かったと。
途中で、
歌を止めるわけには行かないから。
止めたらすぐ治まるけど、
上演中歌手に、
始まった音楽を止める権限は、 ありません。
(歌い直した事があるプリマ
おりますが、万に一つです。)
任務まっとう、お疲れ様です。
本当に私も、辛かった
魅力的な場所、沢山あり、
彼女は素晴らしく歌えるから。
敵役・スカルピア(政治犯の居所を突き止める為に、
トスカを利用し更にカヴァラドッシに拷問をし、
またトスカをものにしようとし・・・
トスカのKissにより・・・!!)
一番自然でした。
オペラは、どうしても高音を歌う
ソプラノ・テノールが、脚光を浴びますが。
歌も演技も自然
役柄的に仮にインパクトが、無くても
燻銀のような存在感と、堅実な歌唱力
で、ここにいらっしゃるのだなと、解り
大変勉強になりました。
オペラは、総合芸術です。
"歌は心"
だからそのエナジーが
テクニックを生み出し、
音楽に誘われ衣装・舞台設定も
時代背景にマッチした、
音楽を邪魔しない自然な演出で
とても満足する、良い演奏会でした。
傷のない、演奏会はありませんし。

勿論、あえて書く必要ありませんが、
皆様、かなりうまい、名歌手達です。
全ての箇所、及第以上は当たり前です。
自分を、棚上げし生意気ばかり書いて、
申し訳ございません。
オペラの鑑賞の後は中々眠れず
カフェします。
(眠る前なので大抵ココア頂いてます。)

オペラ座の隣にザッハトルテで、有名な
ザッハホテルのカフェがございます。
ここで、お茶してたらちょうど
歌手の出待ちの後半の、
良い時間になり。並ばずに、サインや写真撮れます。
今回は遠慮しましたが。
ザッハトルテは、皆様が思ってるより、
(テンパリングは綺麗ですが。)
表面のチョコが、チョコの味より
砂糖の味が勝ってて、美味しいと感じ、
ハマルのに四年かかりました。
ウィーンに住み 4年目のある日、
何と美味しいの!!
と、思い、今や、やみつきです。

他のケーキは、ご覧の通り
喫茶室に飾られており。
食べてみましたが、
やはり飾られている為
乾燥してて、
夜の来店ではおすすめしません。

しかし
21:30時以後のホテルのカフェは
私のユートピア
カフェ・ザッハで
シシィに見つめながら過ごす
優雅な一時には至福です。
ミュージックアートステーション・ソリストメンバー
音楽監督・高見智佳子
